耳鳴りも高血圧が原因?
耳鳴りとは、
音が鳴っているわけではないのに聞こえてくる症状のことです。
一見、血圧とは関係ないように思いますが、
実は関係している可能性があります。
実際に私も何度か、そういった患者さんに出会ったことがあります。
耳はとても敏感な器官ですので、
音が全くないような静かな状況でも、
自分の体内の音を聞いてしまいます。
ですので、健康な人でもかすかな音が聞こえるというのは
それほど珍しいことではありません。
しかし周りに音源があるのに、音が聞こえる、
というのは病的な耳鳴りです。
音を感じるということは、
「音」が、外耳道や鼓膜、中耳、内耳、脳へ伝わった、ということになります。
病的な耳鳴りの場合は耳自体の疾患以外に、
筋肉や骨の異常、心因性にも原因があります。
その原因の一つに、血管があります。
耳周辺の血管が硬くなると、耳の血流が悪くなり、
耳鳴りを引き起こしてしまうのです。
加齢や生活習慣などで、血管が狭くなったり、
動脈硬化が原因で高血圧になり、放っておくと、
結局、血管性の耳鳴りを起こしてしまいます。
耳鼻科を受診しても原因が分からない、
という人は、高血圧を疑ってみることをオススメします。
また耳鳴りの原因が高血圧だった場合は、
症状がかなり進んでいると考えられます。
一刻も早く処置を施し、生活習慣を見直すようにしましょう。