高血圧治療に甘いものは禁止?
高血圧の原因の一つに、「肥満」があります。
運動不足や食べ過ぎなどで身体に脂肪が溜まり、
食事の栄養バランスが崩れてしまうと、
肥満を解消するためには、
食事の量は減らさずに、
では甘いものが大好きで止められない、
治療したい人の中にはこうした人が数多くいます。
生クリーム、砂糖がたっぷり入っている生菓子よりも、
また、意外とオススメなのが、
実はチョコレートには血圧を下げる効果があることが
カカオたっぷりのビターチョコレートを、
ですがくれぐれも、食べ過ぎには注意してください。
甘いものが食べたくてどうしようもない、という人は、
「なぜ甘いものが食べたくなるのか?」
について、一度じっくり考えてみてください。
ストレスが原因なのかもしれませんし、
それがハッキリ分かるだけでも対処しやすくなります。
どんなときに自分は甘いものが食べたくなるのか、
高血圧と喫煙の関係性
最近は煙草の値上がりや健康ブームもあって、
喫煙の場合はアルコールや塩分とは違い、
しかし、禁煙しようとしても煙草のニコチンによって
この禁断症状は2、3日がピークで、約2ヵ月 続きます。
その場合は薬局などで市販されている、
煙草に含まれているニコチンには、
そうすると心臓に今まで以上に負担がかかり、
さらに一酸化炭素の吸引によって、
たった1度の喫煙が心臓に大きな負担をかけるのです。
それを1日に何度も繰り返せば、
血圧は1日の中でいつ測れば良いのか
「血圧が正確なのはいつなんでしょうか?」
昨日、患者さんからこんな質問をされました。
私がオススメしているのは、
一分間で数十(mmHg)の単位で変わることも、
トイレ、食事、会話などのちょっとした刺激でも血圧は上下するのです。
年齢を重ねるにつれ血管が硬くなると、
つまり高齢の人ほど、
日本高血圧学会が、
朝、起床後一時間以内で、排尿後がよいです。
降圧薬を飲んでいる方は、
血圧は常に変動するものであると心得て、
糖尿病と妊娠 ☆3/3☆
妊娠中は極力 食事は複数回に分けて摂るようにしましょう。
5~6回に分割するのが望ましいです。
体重の管理については下記を参考にしてください。
体型ごと(BMI)に記載します。
■妊娠中の体重増加の目安
やせ(BMI<18.5) 7〜8kg
ふつう(18.5≦BMI<25) 6〜7kg
肥満 (BMI≧25) 0〜5kg
また、下記の栄養は積極的に摂ると良いでしょう。
・ビタミン・たんぱく質・緑黄色野菜(鉄分・カルシウムの吸収を助ける)
・カルシウム・鉄分(妊娠中は不足しやすい)
・葉酸(赤ちゃんの神経管欠損症のリスクを減らします)
塩分は可能な限り制限することが大切です。
目標は1日6~8gです。
■運動
現代では妊娠中の運動はいろいろな効果があることが分かっています。
特に妊娠糖尿病や軽い2型糖尿病、
・運動前後に血圧・脈拍・血糖を測定しましょう。
・医師によるメディカルチェックを必ず受けましょう。
・インスリン注射をしている方は、低血糖に注意しましょう。
・母体の心拍数は135回/分未満を維持し、水分をこまめに摂りましょう。
・万が一,運動中に気分が悪くなったらすぐに中止しましょう。
・妊娠5ヶ月以降は、あおむけでの運動はやめましょう。
■産後も大切!!
産後はどうしても育児が優先になりがちですが、
糖尿病合併症にならないよう、自己管理は続けましょう。
次回の妊娠にも影響するからです。
早い人では数ヶ月後に糖尿病に移行するケースもあります。
産後3ヶ月以内に再診断を受けることをオススメします。
たとえ正常であっても、定期的なフォローアップは非常に大切です。
■まとめ
ここまで3回にわたって糖尿病と妊娠の関係性について書いてきました。
子供というのは あなたの未来であるのと同時に、国の未来でもあります。
その未来を糖尿病で壊すことだけは避けたいというのがドクターの考えです。
ここまでお読みになられたあなたは、おそらく悩んでおられることでしょう。
大丈夫です。
私は産婦人科にも出入りしますが、現代の医学では、
どうか医師を信じ、家族を信じ、ご自分を信じて出産に望んで下さい。
尿管結石のはなし
糖尿病、脂質異常症、高血圧、肥満、
これらはすべて生活習慣病を代表する病気です。
では、「尿管結石」はどうでしょうか。
こちらは生活習慣病とは考えていない人が多いのではないでしょうか。
しかしながら私が日々接しているドクターたちは
尿管結石もメタボの診断基準のひとつに入れるべきだ、と、
よくおっしゃいます。
尿管結石とは、
腎臓から尿管、膀胱、尿道までの
尿の通り道(尿路)に石ができる病気です。
石ができても流れ落ちれば問題になりませんが、
重症になると大変です。
背部の違和感や血尿以外に、
尿管内で結石が動くと激痛が走ります。
だんだんと石が下がるに従って、
背部痛、脇腹痛、下腹部痛と痛むところが変わってくることもあります。
最も重症のケースは、尿管に石が詰まり、
腎臓に尿がたまってしまうときです。
これは脂汗が出るほどの激痛に襲われます。
尿管結石の主な原因は「カルシウム結石」と「尿酸結石」の2つです。
食生活の欧米化により、
これらを抱える患者は年々急増しているのです。
予防方法は下記のとおりです。
(1)「食事以外で1日2Lの水分摂取」
(2)「適度な酒量」
(3)「適度な運動」
(4)バランスの良い食事で腹8分
(5)コーヒーはミルクコーヒーに。
コーヒーには、結石のもとになるシュウ酸が多く含まれますが、
ミルクを入れるとシュウ酸が体内に吸収されずに排出することができます。
では万が一、
尿管結石ができてしまった場合はどうなるのでしょうか。
実は治療法自体はたくさんあります。
「薬物療法」
「開放手術」
「体外衝撃波結石破砕術(ESWL)」
「経尿道的結石破石術(TUL)」
「経皮的結石破石術(PNL)」
などです。
石の直径が4mm以下であれば自然排出されるといわれています。
5mm以上だと多少難しくなりますが、
「石が8mm以下ならば自然排出を待っても良い」という基準もあるので、
その場合は痛みをいかにコントロールするか、というのが問題となります。
痛みが強いときや腎機能に障害があるときには
早期の治療が必要となってきます。
治療法は石の状態、体調を熟慮し、
主治医と話し合って進めていきましょう。
糖尿病と妊娠 ☆2/3☆
妊娠中に高血糖が続くとどうなるのか、というお話。
母親のインスリンの分泌や働きが悪いと、
赤ちゃんの臓器は妊娠4週頃から作られ始めます。
妊娠糖尿病になりやすい人には
・肥満である
・高年齢(35歳以上)での妊娠・過度の体重増加がある
・尿糖陽性(強度)・巨大児や過剰発育児の分娩経験がある
・妊娠高血圧症候群
・羊水過多症である
当てはまる人は血糖検査を受けるようにしましょう。
次回は妊娠中の食事のとり方についてお話いたしますね。
糖尿病と妊娠 ☆1/3☆
糖尿病はある意味特殊な病気と言えます。
なぜなら自分でも認識していない患者さんが多い病気だからです。
女性の場合ですと、
妊娠を機に初めて血糖値を測って、糖尿病と診断されるケースがあります。
それと同時に皆さん心配されるのが出産へのリスク、赤ちゃんへの影響です。
十分な血糖コントロールができてさえいれば、
リスクを少なく抑えて出産することは可能です。
しかしながらこの場合は
糖尿病専門医と産科、新生児科、
全員が力を合わせてのチーム医療が必要となります。
注意すべきはただひとつ、血糖の変化です。
妊娠中、胎児が成長するにつれてエネルギー消費が増えていきます。
胎盤内からインスリンの働きを抑えるホルモンが分泌されたり、
インスリンを壊す酵素が作られるため、薬が効きにくい状態になり、
血糖値が上昇しやすくなってしまいます。
糖代謝が正常の妊婦の場合は、
すい臓からインスリンを多く分泌して血糖値を上げないように調整できますが、
元々インスリン分泌が少ないかインスリン抵抗性が強い妊婦の場合は
血糖値が上昇してしまうのです。
後者の場合、2つのパターンが存在します。
糖尿病が妊娠前から存在している『糖尿病合併妊娠』と、
妊娠中に初めて発症した糖尿病ではなく
糖代謝異常である『妊娠糖尿病(GDM)』のどちらかです。
GDMにはあきらかな糖尿病は含みません。
あきらかな糖尿病とは、以下のいずれかを満たした場合です。
①空腹時血糖値≧126mg/dl
②HbA1c(JDS)≧6.1% [HbA1c(国際標準値)≧6.5%]
③随時血糖値≧200mg/dlあるいは 75gOGTTで2時間値≧200mg/dl
(いずれの場合も空腹時血糖かHbA1cで確認)
では妊娠中に高血糖が続くとどうなるのでしょうか。
次回はそれについて書きたいと思います。
高血圧だと生命保険には入れない?
高血圧だけど生命保険に入りたい!!
と考えている方は、とても多いと思います。
高血圧だと医療保険や生命保険への加入が難しいと思われがちですが、
たとえそうであろうと医療保険・生命保険ともに加入できる可能性は高いです。
そこで今回は高血圧でも生命保険に加入できる基準についてお話いたします。
1. 高血圧でも治療をしていれば保険の加入は可能。
先ほども言いましたが、
高血圧は生命保険に加入できる可能性が高い病気です。
生命保険の契約をする際には
健康状態の告知をしなければならないのはご存知ですね。
その告知内容によって、
保険会社は加入できるかどうかを判断するわけです。
■高血圧の告知のポイント
・治療の有無(状況)
・治療の期間
・血圧の数値
・薬名
■加入ができる可能性が高いケース
一定期間(6か月) 投薬治療をしており、
血圧の数値が安定していれば、
通常の生命保険に無条件で加入ができる可能性は高い。
・数値の目安
最高:149以下 最低:90以下
(年齢・保険会社によって異なります。)
年齢と共に血圧は上昇していくため、
比較的若い人のほうが審査は厳しい傾向にある。
■加入が難しいケース
① 数値が基準よりも高い
数値の目安
最高154以上 最低94以上
(年齢・保険会社によって異なる。)
② 血圧を下げる薬のほかに心筋梗塞・脳卒中を予防する薬を服用している。
通常の血圧を下げる薬だけでなく、
心筋梗塞・脳卒中を予防する薬を服用している場合がこれに該当します。
・投薬例)ワーファリン、バイアスビリンなど
2. 健康状態によっては特別条件付きの契約になることもあります。
一般の保険に加入をするときに持病・入院歴などがある場合、
審査で特別条件付の契約というものがあります。
特別条件には以下のようなものがあります。
①割増保険料
生命保険を契約しようとする被保険者に関する様々な条件が、
生命保険会社の定める基準に合わない場合などに
上乗せ分として加算される保険料の事を割増保険料といいます。
または特別保険料と呼ばれることもあります。
②死亡保障の場合は保険金削減
被保険者が契約時から一定期間内(5年を超えることはありません)
つまり削減期間が過ぎた後の死亡については、
保険金額全額が受け取ることが可能です。
ただし、不慮の事故などによる死亡・高度障害の場合においては、
削減期間中であっても保険金の全額を受け取ることができます。
③医療保険の場合は特定部位不担保
医療保険の場合において、
不担保期間が終了しさえすれば、
万が一、納得できないような厳しい条件がついていた場合は
「引受緩和型」商品も検討しましょう。
引受緩和型には大きく2種類あります。
①引受緩和型 医療保険
・メリット
持病があっても加入がしやすく、
契約前の過去の病気で入院をしても保障してもらえる。
・デメリット
通常の医療保険よりも価格が割高。
契約日から一定期間は保障が半額になる。特約が少ない。
②引受緩和型 終身保険
一般の死亡保障に加入できなかった場合、
もしくは高額な割増保険料、削減がついた際に検討するのが
この引受緩和型終身保険です。
・メリット
持病があっても加入がしやすい。
・デメリット
一般の生命保険に比べて保険料が割高。
保障が1年間は半額になる。保障額が低額。
☆まとめ☆
たとえ高血圧であっても、一定期間治療をし、
数値が安定していれば通常の生命保険・医療保険に無条件で加入できる可能性は高いです。
万が一、1社で加入できなかったとしても保険会社によって審査の基準は全く異なります。
諦めずに他の会社でも検討してみましょう。
また、引受緩和型の保険は保険料が割高です。
加入する際は保障内容についてよく理解し、確認するようにしましょう。